コンタクトレンズと涙の関係 もっとくわしく!コンタクトレンズ

コンタクトレンズと涙の関係


コンタクトレンズの使用には、涙の存在が大きく関わっています。
その関係は、涙があるからコンタクトレンズの装用が可能とさえいえるほど密接なものですが、その一方で、涙が汚れの元になっているという一面があるのも事実です。

このページでは、コンタクトレンズと涙の関係を正しく理解し、快適なコンタクトレンズを装用するための情報をご紹介します。

コンタクトレンズは涙の影響を受けやすい


コンタクトレンズは目(角膜)にすき間なくくっついているのではなく、角膜の上の薄い涙の層に浮かぶような形で乗っています。

そしてコンタクトレンズの上にまた薄い涙の層があり目をおおっています。つまり、コンタクトレンズは涙の層にサンドイッチされている形になり、涙の量や質などの状態に大きく影響を受けることになります。
涙とコンタクトレンズの関係
涙とコンタクトレンズの関係

涙の役割


涙と酸素供給のメカニズム(概念図)
涙と酸素供給のメカニズム
(概念図)
人間の目(角膜)には血管が無いため、コンタクトレンズと角膜のすき間を出入りする涙や空気中から直接酸素を取り入れています。その他にも乾燥の防止など、装用感に影響を与える部分での影響も大きく、快適なコンタクトレンズ装用に欠かすことの出来ない存在です。

コンタクトレンズを装用中の涙の役割は大きく分けて以下の4つがあります。

- 酸素や栄養の一部を角膜へ供給する
- コンタクトレンズが角膜やまぶたと接触する際、
  潤滑油の役割をする
- 目の乾燥を防ぐ
- 目に入ったゴミや雑菌を洗い流す働き

涙の構造


涙の構造涙は右の図のように、3つの層に分かれていて、それぞれ目にとって重要な役割を果たしますが、一方でこの3つの層の中には、タンパク質、脂質、カルシウムなど、コンタクトレンズに付着しやすい、さまざまな種類の汚れの成分が含まれています。

ですから、普通に装用しているだけでもコンタクトレンズには汚れが付着してしまいます。それらの汚れが原因で装用感が悪くなったり、場合によっては目の病気の原因になることもあるため、レンズケアでコンタクトレンズに付いた汚れをきれいに落とす必要があるのです。

コンタクトレンズは酸素を通す
コンタクトレンズは酸素を通す 人間の角膜(黒目の部分)には血管が無いため血液からの酸素供給がなく、空気中や涙から必要な酸素を取り入れています。
このページで説明しているように、涙がレンズと角膜のすき間を出入りすることによって角膜に酸素を届けるほか、コンタクトレンズの素材自体も酸素を通す素材で作られています。
使い捨てをはじめとするソフトコンタクトレンズはその素材に含まれる水分を通して角膜に十分な酸素を供給する仕組みになっているのです。


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