コンタクトレンズの種類と選び方 もっとくわしく!コンタクトレンズ

コンタクトレンズの種類と選び方


コンタクトレンズは、自分のライフスタイルや目の状態に合った種類のレンズを選ぶことが重要です。

このページでは、あなたにぴったりのコンタクトレンズを選んでいただくために種類の違いによる特長や、使い方の違いをご紹介しています。
実際にコンタクトレンズを使用する場合は、これらの知識を参考に、自分の希望を眼科医に伝えた上で、その診断と処方に沿ってレンズを決定してください。

コンタクトレンズの種類


コンタクトレンズの種類には、大きく分けて「ソフトコンタクトレンズ」「ハードコンタクトレンズ」の2種類があります。どちらのタイプも眼科医の診断と処方を受け、正しく目に合ったレンズを使用することで本来の性能を発揮することができます。

ソフトコンタクトレンズ (使い捨てソフトコンタクトレンズ)


ソフトコンタクトレンズ (使い捨てソフトコンタクトレンズ)スポンジのように水分を含んでやわらかくなる素材で作られているレンズです。
直径は13〜14mmくらいで、角膜全体を優しくおおうため、ほとんどの場合何も着けていないような自然な装用感が得られ、動きの激しいスポーツ時などでもズレたり外れたりしにくいのが特長です。

最近は、従来の素材と比べて酸素透過性に優れた「シリコーンハイドロゲル」という新素材で作られたレンズが登場してきており、次世代のソフトコンタクトレンズとして注目されています。

酸素透過性ハードコンタクトレンズ


酸素透過性ハードコンタクトレンズ素材に水をほとんど含まない固いプラスチック製のレンズです。素材の分子レベルのすき間を通して角膜に酸素を供給します。
直径は9mmくらいで角膜より2〜3mm小さいサイズです。光学特性に優れ、シャープな視界が得られる特長がありますが、固い素材を使用しているため、装用開始時に異物感(レンズが目の上で動き、ゴロゴロしたりする感じ)を感じたりする場合もあります。

ハードレンズは、装用時に生じる「涙液レンズ」と呼ばれる効果によって、近視や遠視と同時に乱視も矯正することが可能です。(乱視の状態によっては矯正できない場合もあります)

レンズの交換頻度による選び方


レンズ交換頻度交換頻度によるコンタクトレンズの種類は、大きく分けて1枚のレンズを1年半〜2年くらい使用する従来タイプと、短期間で新しいレンズに交換する使い捨てタイプの2種類に分かれます。ハードレンズも従来タイプの一種です。

使い捨てタイプは、レンズに蓄積される汚れが目に与える悪影響を抑えることができ目の健康にも理想的な上、紛失や破損などのトラブルにも心配がいらないため最近の主流となっています。使い捨てタイプには、1日使い捨て、2週間交換、1週間交換などがあります。ライフスタイルや経済性などを考慮して自分に合ったタイプを選ぶのが良いでしょう。

主な使い捨てタイプの種類
2週間交換タイプ
2週間(14日間)ごとに新しいレンズに交換します。
毎日目から外した後には、レンズケアを行ないます。
1箱6枚入り。12週間分(約3ヵ月)が1セット。
1日使い捨てタイプ
毎日、新しいレンズに交換します。
レンズケアは一切不要。目から一度外したレンズは再使用できません。1箱30枚入り。1ヵ月分が1セット。
1週間使い捨てタイプ 1週間(7日間)ごとに新しいレンズと交換します。眠っている間もレンズをつけたままにしておく連続装用で使用します。目から一度外したレンズは再使用できません。1箱4枚入り。1ヵ月分が1セット。

普段はメガネやハードレンズを使用し、週末のスポーツや旅行・出張の時だけ使い捨てタイプを使うなど、ライフスタイルや生活シーンに合わせて使い捨てタイプを併用する方も増えてきています。

コンタクトレンズの原理は、レオナルド・ダ・ヴィンチが発見。
1508年、イタリアの画家であり、科学者でもあったレオナルド・ダ・ヴィンチは、半球状のガラスのボールに水を入れ、水面に顔をつけて外を見ると物の形が違って見えることを発見しました。これがコンタクトレンズの原理の発見と言われています。
その後多くの研究が行われ、実際に目に入れることのできるコンタクトレンズが登場するのはそれから380年も後のこと。1888年にスイスの眼科医ユーゲン・フィックにより、ガラス製のコンタクトレンズが作られ、実際に患者の目に入れる実験に成功したのです。
半球状のガラスのボールに水を入れ、水面に顔をつけている人


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