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おしえて!レンズケア
コンタクトレンズの汚れの種類
コンタクトレンズの大敵である「汚れ」。
レンズに付着する汚れの種類には、大きく分けて身体の外からくる汚れと、体の中からくる汚れの2種類があります。
汚れの種類とそれぞれの特性を知っておくことで、より効果的なレンズケアを行ない、快適なコンタクトライフを続けることができるのです。
カラダの外からくる汚れ |
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体の外からくる汚れには、汗、ほこり、化粧品、タバコのけむり、レンズに触れる指先に付いている汚れなどがあります。また、もうひとつの外からくる汚れである、カビや細菌などの「雑菌」は、消毒が必要とされる汚れです。
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カラダの中からくる汚れ |
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体内からの分泌物に含まれるタンパク質、脂質、カルシウムなどの汚れは、それぞれの成分が複雑にまじり合っていて、涙を通してレンズの表側にも裏側にも簡単に付着してしまいます。
特にソフトコンタクトレンズは、水分を含む素材でできているため、これらの汚れが付着しやすく、そのままにしておくと、外から付着した雑菌が繁殖し、感染症などの重い目のトラブルの原因になることもあります。
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体の中からくる汚れの一種であるタンパク質は、もともと目に悪いものではないのですが、コンタクトレンズを使っている間に空気にふれて酸化したり、乾燥によって固着したり、紫外線や体温の影響で「変性タンパク質」に変化していきます。
この「変性タンパク質」は、装用感を悪くしたりレンズをくもらせるだけでなく、放っておくと角膜(黒目の部分)を傷つけたり、アレルギー性の結膜炎を引き起こす原因になることもあります。
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タンパク質の付着
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脂質の汚れとは油分を含んだ汚れのことで、体内からの分泌物に含まれる脂質と外から付着してきた化粧品などの油分が混じり合ってレンズの表と裏の表面に薄い膜を張るような状態で付着します。
コンタクトレンズに付着した脂質は、視界のくもりや装用感の悪化などの原因になります。
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脂質の付着
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涙の中の塩分に含まれている小さな固い成分で、他の汚れの成分と混じってコンタクトレンズに付着します。
カルシウムがソフトコンタクトレンズに固着するときれいに落とすことは難しく、無理にとろうとすると、コンタクトレンズの表面に小さな穴があいてレンズが使えなくなってしまうこともあります。
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カルシウムの付着
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