こすり洗いの重要性 おしえて!レンズケア

「こすり洗い」の重要性


前のページでご紹介したように、コンタクトレンズの汚れには色々な種類があります。

つけ置きだけの洗浄では、汚れを浮き上がらせることはできても、付着した汚れを落としきることはできません。それらの汚れをきちんと落とし、快適なコンタクトライフを送るためには、正しい方法で「こすり洗い」を行うことがとても大切なポイントなのです。

こすり洗いの効果


レンズの表面を物理的な力でこする「こすり洗い」は、レンズに付着した汚れを落とす方法としてとても効果的です。

洗浄成分を含む専用のケア用品を使い、こすり洗いをすることによって、体の外から付着してくる汚れはもちろんのこと、脂質やカルシウムといった体の中から分泌される汚れのほとんどをきれいに落とすことができます。

体の中からくる汚れの一種であるタンパク質は、他の種類の汚れと違って通常の洗浄成分では落しきることのできない少しやっかいな汚れですが、タンパク質専用のケア用品を使って落とすことができます。

また、こすり洗いには、レンズの表面に付着した「雑菌をこすって落とす」という効果もあります。正しい方法でこすり洗いを行うと、レンズ表面に付着した大部分の雑菌を落とすことができます。「こすり洗い」をきちんと行い、消毒する前にレンズ表面の雑菌をできるだけ少ない状態にしておくことは、ケア用品の消毒効果を高めるためにもとても重要なことなのです。

こすり洗いの正しい方法


せっかくのこすり洗いも正しい方法で行わないと十分な効果が得られないばかりか、場合によってはレンズの破損につながることもあります。

下のイラストと説明をよく読み、正しいこすり洗いの方法を身につけてください。

正しいこすり洗いの方法
正しいこすり洗いの方法

【正しいこすり洗いの方法】
同一方向に指を往復させる
誤ったこすり洗いの方法
誤ったこすり洗いの方法

【誤ったこすり洗いの方法】
円を描くように指を動かす
まず、手のひらに十分な量の洗浄液を落します。指のはらの部分をレンズに当てて、同じ方向にゆっくり前後に約10秒間。裏返してまた洗浄液を落とし、再び10秒間。
この時、爪先がレンズに触れると破損につながりますので十分注意してください。
指先で円を描くようにレンズをこすると、レンズが破れるなど破損の原因になります。必ず左の正しい方法でこすり洗いを行ってください。


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